このページは2014年~2015年にCOCORiLAに連載された、
このページの写真はオリジナルのものです。(撮影 葉月)
ドリーン・バーチューのエンジェルタロットカードについての
コラムをアーカイブとして掲載しています。
皆様こんにちは! エンジェルフォレストの葉月です。
今回も、エンジェルタロットカードの大アルカナの流れを見ていきます。そして私たちの成長と、夢を叶えるヒントを、天使たちからたくさん受け取っていきましょう。
「皇帝」でルールを構築し守りを固めたら、今度はその堅牢さに内なる叡智をブレンドしなくてはなりません。
習慣や社会的役割をふまえながらも、スピリチュアルな祝福を得ることもできるのだと「統一性」のカードは教えてくれます。
「統一性」という言葉は少々わかりづらいかもしれませんが、「皇帝」が構築したシステムに自分自身の原点・情熱・叡智を融合させて、さらにそれを「人へ伝える」ことを意味しています。
カードに描かれた大天使サンダルフォンは深い思索にふけっているようです。彼は賢者のような杖を手にしており、その先端には叡智の輝きを見ることができます。
彼の周囲に飛び交う光の珠に描かれているのは、様々な宗教や教義のシンボルマークです。
こうした様々な教えの源にあるのは、「すべてはひとつである」という究極の真理であり、サンダルフォンはそれをいかに「人に伝える」か、考えている姿に見えます。
このカードが出たら、「知恵や教えの分かち合い」が鍵になります。
教職に就いたことのある方なら、「教えることは最大の学びだ」という経験をなさったことがおありでしょう。「教える」ことと「教わる」ことの間には、不思議な双方向の作用があるのです。
自分自身の情熱や原点を要とすることは言うまでもなく最も大切ですが、一人で悩まないで先人達の知恵や教えを仰いで下さい。
自分の取り組みや情熱を誰かに話してみるのも良いかもしれません。
「自分にはまだできない」と決めつけずに、得た知識や学びを分かち合うことも、自分に力を与えてくれることになるでしょう。
そうすることで、あなたを助けたがっている人や、あなたに必要なアイデアが、きっと見つかることでしょう。
タロットデッキの中でも、最も幸福な一枚です。
伝統的なタロットにおいても、「恋人たち」のカードに描かれた天使はラファエルであるとされています。
ラファエルという名は「神の癒やし」を意味しますので、愛は究極の癒やしであることを雄弁に物語るカードです。
このカードにおいて、女性性と男性性のエネルギーが出会い、しっかりとつながります。このカードが出たら、愛情に満ちた人間関係が始まる時です。
恋愛についてのリーディングをしている時にこのカードが出たら、良い知らせです。
また、恋愛だけではなく、誰かとの信頼関係によって世界が広がるような体験をあらわしています。
この変化は、自分自身の内面で、つまり一人の人間の内面で起こることもあります。
オスカー・ワイルドの言葉に「自分自身を愛することは、一生涯続くロマンスを始めることである」というのがありますが、人生という旅路を歩むには、何よりも自分自身と良好な関係性を持っていることが最大の助けとなります。
それが他者との信頼や愛情をもたらすのはもちろんのこと、物質的な恵みをも生むからです。
大アルカナの22枚のカードが秘めるストーリーを、どのようにグループ分けするかについてはいくつかの考え方がありますが、 0 番の「夢想家」をスタートの 1 枚として、残りの21枚を 7 枚× 3 つのグループに分けるというアイデアがあります。
その方法に従えば、このカードは最初のグループのクライマックスに相当します。
ひとつの段階が終わり、次の章への扉を開けるために、勢いよく地を蹴って、勝利に向けて戦車を駆ってゆくのです。
大天使メタトロンによって御される戦車は、白と黒という二種の馬に引かれています。
光も闇も等しく認める事ができた時に、最も力強く進むことができるというメッセージかもしれません。
光と闇の間に立つ者が、最もパワフルに創造することができるのです。私たちはポジティブさ、ネガティブさのどちらか一方だけを持ち続けることはできないのですから。
カードをよく見ると、背景や馬たちの足元には霧にかすむ街並みが描かれています。いよいよ住み慣れた場所を離れ、新しい世界で力を試す時が来ているようです。
その道は、勝利と成功へと続いているのです。
ここから大アルカナの旅は、二つ目の章へと入っていきます。
これまでの旅で私たちは、自分自身のインスピレーションを信頼し成長するという体験を重ねてきました。
ここまではいわば外面の成長、私たちの肉体人格レベルにおける成長でした。
こうして見ると、タロットと天使のエネルギーは、本当にぴったりだということがよくわかりますね。
それでは、次回のコラムで魂の成長の扉を開けることにしましょう。