トーテムアニマル®オラクルカード

あなたを守護するスピリットからのメッセージ

蜻蛉(トンボ)

トーテムアニマルの意味

テーマ……勝利に向かうための変化

今起きている変化は、単なる変化という以上に、もっと深い、そして大きな変容です。どんな状況であれ、変化や出来事の奥に隠された深い本質があります。
変化の先にあるのは、勝利です。変化のプロセスを楽しんで下さい。
現在の状況や、人間関係を曇らせている嘘、偽りに目を光らせ、今がどんな状況であっても、常に真実に目を向けるようにして下さい。
あなたの中に眠る魔法のような奇跡を起こす力や生命の神秘が、あなたのために再び目覚めようとしている時です。もし古代の秘術や神秘的な学問に強く惹かれるなら、それらについて調べ始めるのも良いでしょう。
あなたのご先祖様がしていたことや、大切にしていたこと等を機会があれば調べてみて下さい。そこに今あなたの人生にあらわれている問題を解決するヒントがあるかもしれません。
定期的に瞑想をして、自分の心の中で起こっている感情を静かに感じて下さい。合理的であろうとするあまり、感情と自分が切り離されたようになってしまうと、心のエネルギーが下がってしまいます。瞑想でエネルギーを取り戻して下さい。

 


 

リーディング・メモ

西洋ではトンボは悪魔や魔女が放った虫だとか、悪いことを言うとトンボに口を縫われるとか信じられてあまりいいイメージではないようですが、日本ではトンボを古代より霊的昆虫、それも吉祥をもたらす存在として見ていました。
お盆の時期に家の中に入ってくるトンボは精霊(しょうりょう)様だから捕まえてはいけない、とか、地域によってはオハグロトンボをカミサマトンボと呼んだりして、縁起のいい虫、神様からのお使いやご先祖様の魂が姿を変えたものと考えていたようです。

日本の古名は「秋津島(あきつしま)」ですが、秋津とはトンボのことです。
「日本書紀」の神武天皇の条に、天皇が国見をして「なんと素晴らしい国を得たことだろう。蜻蛉(あきつ)が重なるように、豊かな山々が連なり囲んでいる国だ」と言ったので、日本の国をトンボの国、つまり秋津島と名付けたというくだりが出てきます。
田んぼを守ってくれる益虫であるほか、トンボは前にだけ進み、後ろには退かないことから、「不転退(退くに転ぜず、決して退却をしない)」の精神を表すものとして武士たちは「勝ち虫」と呼び、お守りともいうべき存在でした。戦国時代には鎧や兜、刀などの武具や羽織、印籠の装飾などにトンボのモチーフが使われました。

トンボのトーテムを持つ人は、こうした武士や百姓との関わりが深い過去世を持っている場合もありますが、「変化から勝利へ」のメッセージをこめてトンボのトーテムがそばにいる場合も多いです。しかし、スカラベが特に古代エジプトの過去世を教えてくれるように、トンボも日本での過去世とのつながりを示す場合の多いトーテムです。
トンボのトーテムを持つ人は、サムライのように感情をコントロールし冷静に行動するすべを身につけていますが、本来はとても情熱的で激しい感情の持ち主です。
神経質で完璧主義な一面もあり、グラウンディングをしっかりしてリラックスするとバランスが取れ、本来持っている強い意志が調和したかたちでその良さを発揮するようになるでしょう。
自然のスピリット、特に植物との深いつながりがあるので、ガーデニングや家庭菜園を好み、植物を育てたり花を売ったりする仕事に就いている、あるいはそういう趣味を持っている人も多いようです。