トーテムアニマル®オラクルカード

あなたを守護するスピリットからのメッセージ

トーテムアニマルの意味

テーマ……自分を癒し、自分をはぐくむ

病気や肉体的なダメージがある場合、間もなくあなたにぴったり合った治療法が見つかるか、症状が改善されるでしょう。
あなたは今、あなた自身を育てはぐくむ時期にさしかかっています。そのためのチャンスがたくさんやってくるので、積極的に関わって自分自身を育てる栄養として下さい。
今はとてもダイナミックで、豊かな時です。どんな創造的なプロジェクトでも、夢中になって取り組むことを自分自身に許して下さい。
あなたの進む道は守られていて、人生は上昇期にあります。全ての準備は整っています。心配することは何もありません。むやみに急ぐ必要もありません。どんどん良い方向に展開してゆく人生を楽しんで下さい。
あなたにとって何が最善かは、あなたにしかわからないことです。真実に立って決断を下し、ひとたび決めた後は、他の人から惑わされないようにして下さい。

 


 

リーディング・メモ

外国語には雌牛と雄牛を明確に区別する単語がありますが、日本語では雄牛も雌牛もまとめて「牛」と呼んでいます。ですので、このページではどちらの意味もまとめて記してあります。カードのイラストにも「Ushi」と書いてみました。
しかし、トーテムアニマルが雌牛だった場合は、以下の特別な意味が加わります。
 (1) あなたのお母さんが健在であるか亡くなっているかに関わらず、あなたとお母さんとの関係を癒す時が来ています。
 (2) あなたの魂はヒンドゥー教の富と豊かさの女神ラクシュミ、またはエジプトの愛と幸運の女神ハトホルとの関わりを持っています。これらの女神を呼び、加護をお願いすると良いでしょう。

古代エジプトでは、雄牛はアピスと呼ばれ、豊饒の神とみなされました。神殿では1頭の特別な模様をもった牛──黒牛で、眉間に四角い斑点があり、背中にワシの形をした模様がある──が、聖なる牛として大切に飼われていました。この牛が死ぬと丁重に葬られ、ふたたび国をあげて、この特別な模様を持つ牛を探し出したのです。一方、雌牛は、女神ハトホルの化身とされ、信仰の対象になっていました。

古代北欧神話集「エッダ」では、天地創造は溶けかかった氷のしずくから生まれた雌牛アウドゥームラが氷をなめ、その中からオーディンの祖父ブリがあらわれたのが世界の始まりとされています。
牛は日本では、天神様のお使いです。京都の祇園社(八坂神社)の神は牛頭天王で、疾病平癒の神です。これは中国の牛頭山で採れる栴檀が熱病の治療薬として使われていたことに基づいた信仰です。
また、会津若松の郷土玩具に「赤べこ」があります。赤い牛をかたどったこの張り子には、昔、会津地方に疱瘡(天然痘)が流行った時、疱瘡にかかった子どものそばに「赤べこ」を飾ったところ、たちまち全快したという伝説があります。赤べこの体に描かれた白い線や黒い斑点は疱瘡にかかっていることを意味しているそうで、つまり赤べこは身代わりになって疱瘡を引き受けてくれた、ということになります。
赤べこは、会津の福満虚空蔵尊圓蔵寺にお堂を建てる時、どこからともなく現れた数頭の赤い牛たちが建材の運搬を手伝ってくれた、そして牛たちはお堂が完成すると姿を消していた、という伝説に基づいて生まれました。

いずれにせよ牛のトーテムアニマルを持つ人は底力のある感じで、家族や仲間を守る力が強いです。
インドで神聖な動物としてあつかわれていることからもわかるように、インドに強いゆかりのある過去世を持つ人には、ウシはとてもメジャーなトーテムです。
インドには背中に大きなコブを持つ「瘤牛(コブウシ)」という種類がいて、バラモン教やヒンドゥー教で神聖視されています。一見、水牛のトーテムと見間違えやすいのですが、中には普通のウシではなく、このコブウシがトーテムアニマルにいることもあります。
頑固ともいえるほどの意志の強さを持ち、望むことに向かって、決してその歩みは速くはありませんが、自分なりのやり方をもって着実に一歩ずつ進んでゆく人です。
そして心の中に気高さを持ち続けています。たとえそれを他の人に理解されなくとも、本人がそこに価値をおいている限り、決してその気高さを失うことはありません。
そして、一見のんびり構えているようで、実はチャンスと危機とを見分ける能力がすぐれています。
雄牛にせよ雌牛にせよ、ウシのトーテムを持つ人の基本はマイペースで、着実にゆっくりと足元の感触をたしかめながら目的に向かって進んでゆく無理のない速度を崩しません。そしてそれが意外にも、予想外のところから成果がたなぼた的にやってくることを引き寄せることもあるのです。